適応疾患
漢方治療の症状
日常生活に支障をきたすような症状があって、お医者さんにいっても異常ありません、気のせいだといわれて途方にくれることがありませんか。漢方の目でもう一度診断し、それらの症状の意味をひもといて、治療の糸口を見つけます。あきらめずに一緒に向き合ってみませんか。
症状例
疲労倦怠感 食欲不振 発熱 不眠 寝汗 夜尿 頻尿 尿漏れ こむら返り 神経痛 頭痛 動悸 めまい 耳鳴り カスミ目 胃痛 むくみ 悪心 嘔吐 下痢 咳 痰 息切れ 月経痛 冷え性 鼻水 のどの痛み 便秘 のぼせ 口臭 腰痛 関節痛 舌痛 痺れ ふるえ
漢方治療の疾患
がんなどの重い病気、日常誰もが経験する病気、漢方治療が適応する疾患はたくさんあります。たとえ同じ病名でも漢方の目で診断するとひとりひとり病気の成り立ちが異なっており新しい治療の道筋が見つかることも多いものです。各分野別に代表的な疾患を上げておりますが、これらの病気以外でも漢方が奏功する疾患がありますのでご相談ください。
お腹の病気はストレスと直結することが多く、胃腸を元気にする漢方に加えてストレスを緩和し気のめぐりをよくする漢方を使います
適応疾患
慢性胃炎 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 機能性胃腸障害 逆流性食道炎 過敏性腸症候群 慢性膵炎 慢性肝炎
心臓や血圧に関係する病気は適度な運動と食生活の改善が大事です。過労や精神的ストレスから交感神経の緊張を伴うことが多く、気持ちをゆったりとする漢方と同時に、血管の中を流れている血液がさらさらと流れるように血のめぐりをよくする生薬も使っていきます。
適応疾患
高血圧 不整脈 慢性心不全 狭心症
いろいろな病気がありますが、飲食を整えることが大事です。過食やこってりした食事は症状の悪化につながります。漢方では身体の中の滞った血や水がいかに流れるかを考えて治療し、同時に合併症を予防します。また身体の消耗をおさえ、痛みの病気には鎮痛作用のある生薬を使います。
適応疾患
脂質異常症 甲状腺機能低下症 甲状腺機能亢進症 糖尿病 糖尿病性神経障害 関節リュウマチ 膠原病
腎臓は血液をろ過し尿として身体の中の不要なものを捨てる働きをします。漢方は尿の流れをよくし、炎症を押さえ、いらないものを捨てる手助けをしたり、必要なものが漏れて出てしまわないような働きをします。軽い膀胱炎は漢方だけでも治ります。
適応疾患
慢性腎炎 ネフローゼ症候群 慢性腎不全 尿管結石 膀胱炎 前立腺肥大 間質性膀胱炎
風邪の治療は漢方の得意分野です。寒気がして風邪かなと思ったら熱々の漢方を飲んで、ひきはじめに治します。漢方には風邪の予防効果もあると感じています。肺の病気は長引くと、痩せてきたり、食欲がなくなったり、身体全体の元気が消耗します。漢方は気管支を広げ、肺を潤し、痰を切り、炎症を沈める治療と同時に身体の元気を補い治る力を応援します。
適応疾患
感冒 急性気管支炎 慢性気管支炎 気管支喘息 肺気腫 気管支拡張症 非定型抗酸菌症
皮膚という身体を守るバリアが傷つくと、生体は修復のために炎症を起こし、耐え難いかゆみや痛みという危険信号を送ります。また傷ついた皮膚からは体液や水分が過剰に出てゆき、浸出液でジュクジュクになったり、乾燥でカサカサになったりします。漢方は炎症をおさめると同時に、肌を潤し、かゆみのストレスによるイライラを緩和します。
適応疾患
アトピー性皮膚炎 座そう 乾癬 湿疹 帯状疱疹
耳、鼻、のどは身体の上の方にある外に向けた窓。花粉症で窓がふさがっている時、漢方は即効性を発揮し、粘膜の浮腫をとり、通気をよくします。眠くならないのも利点です。 加齢による難聴、耳鳴りは腎精という身体の根っこの元気を補う漢方をじっくり飲んでいただきます。めまいやメニエルは水の代謝をよくする漢方が奏功します。
適応疾患
花粉症 鼻炎 めまい 耳鳴り メニエル病 突発性難聴
漢方は冷えを改善し、自律神経やホルモンのバランス整え、月経を安定させる作用があるので、婦人科疾患にとってなくてはならない薬です。血を補ったり、めぐりをよくしたり、うっ血をとる生薬を使います。生理痛、月経前の体調不良、月経後の体調不良、閉経後の症状の改善など漢方は女性の生活を応援します。
適応疾患
月経困難症 月経不順 月経前症候群 不妊症 更年期障害 月経過多 子宮筋腫 子宮内膜症
こころと身体はつながっており、悩んでいる症状がストレスや緊張と関係することも多いのです。漢方は不安や緊張を緩和してくれますが、西洋薬のように強い作用はありません。その代り依存性がなく、自律神経を調節し、身体全体の元気が消耗しないように、こころと身体を応援します。
適応疾患
自律神経失調症 神経性胃炎 気管支喘息 過活動膀胱 狭心症 不整脈 偏頭痛
骨や筋肉の病気は、痛みを伴うものが多いものです。急性期は痛み止めが効果を発揮しますが、いつまでも痛み止めを続けるのはからだにとって良くない面があります。漢方は鎮痛と同時に、筋肉に栄養を与え、過度な筋緊張を緩和し、血流をよくし、気持ちを穏やかにし、痛みの改善にさまざまな角度からアプローチします。
適応疾患
頸椎症 変形性関節症 坐骨神経痛